11月29日。
政府交渉報告⑨
農林水産省への要望
(4)以西底引き網再生プランについて。
以西底引き網漁業は、1998年ごろまでは長崎市の最大の基幹漁業で、漁獲量で30%以上、漁獲金額で40%以上を占めていたが、今では、それぞれ12%に落ち込んでいる。
漁船隻数は、86年に435隻あったものが、07年には13隻まで激減し、経営体数も52年に152あったのが、今では2経営体数のみになっている。いま、長崎市は長崎の食文化をつくってきた以西底引き網漁業の再生にむけて2008年5月に、「以西底引き網漁業再生プラン」を策定し、魚礁資源調査や商品化可能性調査など取り組みを進めている。
いまある漁船は船齢が進んだものも多く、漁業存続のためには、近い将来代船建造を行う必要が出ている。国の支援が必要と思われるが、「再生プラン」に関わる今の取り組み状況を明らかにしてほしい。
回答
水産庁の事業として、水産業体質強化総合対策事業があり、その中にもうかる漁業創設支援事業がある。
具体的には、今後の経営をどのようにするのか、次の代船をつくれるように省エネ船を導入したりして経営にかかる費用を圧縮しながら経営が立つように支援する事業。
省エネ船をつくって、傭船する形で、つくるのは経営者だが、初期のリスクが大きいので、そのリスクを軽減するために、その船を地域・漁業組合などで傭船することで、漁業者の負担を軽くしてリスクを分担して次の船をつくりやすくするというモデル事業である。
全国的に見れば20年以上の古い船があり、新しくしたいという要望があり活用してもらっている。今のところ、以西底引き網からの活用の要望はあがっていないが、これを活用してもらえればと考える。
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