11月23日。
政府交渉報告⑥
農林水産省への要望(1)漁業と農業が両立する諫早湾干拓潮受け堤防の開門を。
閉め切られて12年が経過し、干拓地では農業が開始された。しかし、工事着工以来、有明海の異変は事業完成後の今も終息するどころか年々ひどくなるばかりである。
漁船や潜水漁業は壊滅的な打撃を受けている。今年もアサリ養殖は深刻な被害を受けている。この間、自殺者は20人を超え、漁業者は明日の生活もわからないような不安な毎日を送っている。
佐賀地裁は、昨年6月、国に対して3年以内の開門を命じる判決を下した。漁業者の生活は、もう待ったなしの状況である。一刻も早い潮受け堤防の開門を求める。
干拓地農業用水としての調整池には、ここ数年アオコが大量発生するなど、水質は悪化し農業用水として不適格である。400億円を超える費用がつぎ込まれながら水質は改善されていない。
河川や下水処理水(熊本市は20年前から活用)、ため池で代わりの農業用水確保策を講じることを求める。 有明海の再生と漁業も農業も両立する諫早湾干拓潮受け堤防の開門を求める。
回答 開門調査については、関係者の意見が分かれている。
佐賀県・有明のみなさん・本日来られたみなさんは開門を求めている。
一方、長崎県の中でも諫早湾周辺の地域のみなさん・漁業者・農業者からは、漁業・農業への影響や防災に不安を持っていると聞いている。反対となっている。
開門調査を実施した場合の影響がどのようになるか把握、どういう対策をするのか整理することが必要である。
コメントの投稿