11月20日。
政府交渉報告③

国土交通省への要望(3)九州新幹線西九州ルート建設計画の中止を。
来年度の概算要求再提出で、諫早~長崎区間の未着工の調査費が削減された。大臣は、10月22日に長崎県知事と面談し、九州新幹線西九州ルートの延伸区間について、需要予測などの費用対効果を地元で検証し、報告するように求めたと報道された。
そもそも、当県委員会が07年5月にに行った交渉で、当時示された28分の時間短縮と一日の利用者が6800人になるという根拠を示すように求めた質問に回答できないままであった。
20数分程度の時間短縮に4000億円以上の建設費、地元負担500億円以上をかけることは、税金のムダ遣いの最たるものである。
不況が深刻化する中で、県民は新幹線を望んでおらず、むしろ住民の足である路線バスやJR在来線の充実こそ切実である。
また、導入を計画しているフリーゲージトレインは実験中であり、実用化が疑問視されており、安全輸送の面からも許されない。
長崎駅周辺土地区画整理事業は、新幹線を前提とした計画であり、この計画では駅周辺だけが繁栄し、既存の商店街が寂れる可能性もある。よって、建設の中止を求める。
回答 武雄~諫早間については、前政権の時に着工しており、認可は平成20年3月に出され、総事業費2600億円、そのうち今年度の事業費80億円、始まったばかりで進捗率3%の段階である。
諫早~長崎間は未着工区間と呼んでいる。昨年12月の時に政府・与党の合意として今年の12月までに長崎駅部の認可をめざすことになっていたが、新政権になって白紙となり大臣もそう言っている。
既着工区間は、始まっている事業なので次に判断するのは、平成22年度の予算編成の中でどのようにするのか、行政刷新会議の中で聖域なく必要性があるか見直すことになっているので、予算編成の中で扱いが決まっていく。
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