7月9日。
一般質問報告②
離島のイノシシ対策負担軽減を
ふちせ 離島においてもイノシシによる被害が拡大しており、道路法面などの土砂崩れが発生している。また、捕獲・殺傷したイノシシの埋設作業は、スコップなどを使った手掘り作業で大変苦労されている。
佐賀県唐津市では、道路の落石除去や捕獲・殺傷したイノシシの埋設作業に使用するミニショベルの購入費用を補助する離島イノシシ対策事業が実施されている。補助対象経費には、離島までの運搬費や車搭載のために使用するアルミブリッジの購入費も含む本事業を導入し、離島におけるイノシシの埋設作業の負担軽減を図るべきと思うが、いかがお考えか。
議員提案の補助制度は地元と協議しながら検討
市長 本市におけるイノシシによる被害は、捕獲・防護・すみ分けの3つの対策によりこれまで対応してきたところである。
その結果、捕獲業務は、西海市猟友会や西海市有害鳥獣捕獲の会を初め、市内22組織を数える地域捕獲隊の協力により、市全域ではここ8年間で年平均2,500頭を超える捕獲数を維持しており、そのうち、江島、平島、松島の離島地域においては年平均260頭ほどの捕獲数であり、そのほとんどが埋設により処分されている状況である。
埋設処分に係る負担軽減を図るべきではないかとの指摘であるが、現在、江島、松島については、有害鳥獣捕獲の会への捕獲業務委託の中に埋設箇所整備費として費用を措置しており、必要に応じて活用していただくこととしている。
また、猟友会の会員が主となる平島については、これまで猟友会への捕獲業務委託の中に埋設箇所整備費としては措置はしていなかったが、平島も捕獲数が増加傾向にあることから、猟友会とも協議の上、必要に応じて措置していく。
このように一定の対策を施しているが、離島という立地条件を考慮すると、迅速な対応を要する場合など、どうしても遅れが生じることも考えられるので、議員提案の補助制度の導入については、多面的な活用方法も含め、地元と協議しながら検討していく。
ふちせ 埋設する箇所を整備するとの答弁があったが、私が質問したのは埋設するのに手掘りで苦労されているので、ミニショベルを離島に配置する事業をとりあげたので、これに対する答弁がありません。問い合わせると、唐津市には7つの離島があり、3年間の事業計画で各離島に200万円の予算でミニショベルを配置するという事業である。
これを西海市に取り入れてほしい。
ショベルカーは必要
市長 実は私も、4、5年前になると思うが、同様の趣旨の質問をしたことがある。今回、議員はイノシシ対策ということで出されているが、私は離島における大雨、台風等の災害などで、小規模であっても人の手では難しい。災害復旧費の対象にならない場合、ショベルカーや、ミニユンボが必要ではないかと提案したことがある。ショベルカーの管理方法や免許の有無もある。
イノシシだけでなく、災害時における復旧作業も離島の抱える大きな問題であると思う。
島の暮らし支援室を設けたので、島の暮らし支援室で早速、どのような管理ができるのかも含め地元の人たちと協議させていただきたい。消防団が活用することも一つの方策ではないか考えられるので、私もこれは必要だと感じている。あとは管理の方法である。
さいかい力創造部長 議員の一般質問の通告があって、すぐに島の暮らし支援室が唐津市に実際出向いていって、事情を聞かせていただいている。中身をけっこう詳しく聞いており、非常に島の支援に力を入れていると伺っている。
その後、昨日、島の暮らし支援室が江島と平島に出向き、イノシシの対策についての状況を聞き取ってきている。それを踏まえて、農林課等とも今後検討したいと考えている。
ふちせ 実は、この対策については、松島の方から教えてもらった。イノシシの埋設に苦労しているが、唐津市でこういう事業があると教えてもらった。ミニショベルは、講習を受けると運転ができるので、講習を受ける費用も補助していて、島民の方の負担はないそうである
その人数も一人と限定しておらず、島の中、島民のみなさんが暮らしの役に立つのであれば、自分が講習を受けたいという方には講習を受けてもらっているそうである。
先ほど話があったように、イノシシが道路の法面を崩し、そこに大雨が降ってきて、側溝や道路も塞ぐということで、そこも今、離島では手作業で復旧している状況もあると聞いているので、実際唐津市にも行かれたということであれば、ぜひ早急に、この事業、本市でも行えるようにお願いしたい。
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