1月13日。
12月定例会で行った反対討論です。
内容は、以下の通りです。
議案第82号西海市農業委員会の委員の定数及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例の制定について、反対の立場から討論を行います。
今回の条例制定は、昨年の国会で農協「改革」関連法の一環として農業委員会等に関する法律の改正に伴うものであります。
これまで農業委員会は「農業再選力の発展および農業経営の合理化爲をはかり、農民の地位の向上に寄与する」ため、設置されてきました。
その性格の一つは農地法などに基づく農地行政を主に担う行政委員会です。もう一つは委員の多数が農民の直接選挙で選ばれることや、農民の意見を農政に反映することが業務の一つとされることから生ずる「農民の代表」機関という性格です。
西海市農業委員会は、選挙委員24名、農協・農業共済組合・土地改良区の推薦委員それぞれ1名と、議会推薦による有識者4名の合計31名で構成されてきました。
今回の改正は、法律の目的から「農民の地位の向上」を削除し、委員の公選制を廃止し、「意見の公表、建議」を業務から削除するなど、制度の根幹を大きく変える内容となっています。
そこに貫かれているのは、TPP受け入れを前提とした国内体制づくりであると言わざるを得ません。
現場で農地を守っている農業者の声が反映しにくくなる恐れがあり、「農地の番人」とされてきた農業委員会制度を形骸化するものであり反対致します。
賛成多数で可決しました。
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