6月21日。
本日の予算決算委員会に付託された一般会計補正予算に対する私の反対討論です。
長くなりますが、全文を紹介します。
反対とする主な理由の第1点は、大串横浦地区立石墓地進入路整備事業として6,091万7千円が計上されていることであります。
7戸の関係する墓地までの道を、当時の村山一正西彼町長の覚書(平成16年6月23日)を根拠に、大串浄化センター建設にかかる地元への振興策として、墓道に6000万円を超える予算を投じることを認めるわけにはいきません。
崎戸地域審議会の議事録には、「予算についても西海市の厳しい財政事情のため、道路補修費については、合併前の崎戸町の予算以上に厳しい現実となっております。合併前は崎戸町で約300万円前後の道路補修費がございますけど、今年度に限っては、崎戸地区で150万円程度しか予算がございません。このため自治会から多くの要望が出ていますが、ほとんど手つかずのままとなっています」という地域課長の回答が示されています。
また、西海市公道等整備事業原材料等支給要綱では、整備等に要する原材料及び機械借り上げ料は、自治会が実施する公道等の整備または災害復旧に係る工事に要するものを全て対象として、予算の範囲内で支給すると規定されています。
これらと比較すれば、今回の6000万円を超える事業費が、いかに不公平であるかは歴然としています。市民への公平な行政をすすめていくという観点から到底認められるものではないと考えます。
また、その財源の大半を5780万円の合併特例債でまかなうとありますが、合併特例債は、「市町村建設計画」に基づき、合併町の一体性の速やかな確立を図るため、または合併町の均衡ある発展に資するために行う事業に使うべきであります。
平成22年3月に策定された第2次西海市行政改革大綱には、「合併特例債については、将来の市の財政運営を考慮した上で、真に必要な事業に活用します。」と記されています。この観点からも認めることは出来ません。
さらに、この事業で整備するルートは、市長の所有する土地を購入し市長の自宅前を通ることを、私が指摘しなければ、その情報が示されなかったことも付け加えておきます。

第2点目は、西海市斎場再整備事業として4680万円が計上されていることであります。この中には、大瀬戸斎場解体工事を実施するためのダイオキシン等調査業務委託・設計業務委託の予算が含まれています。一般質問でもとりあげましたように、大瀬戸斎場の存続を求める署名が2週間で3100人を超えて集められ、本日までに約3700人になっています。
住民説明会が開かれなかったのは区長さん側に責任があるかのような答弁がありましたが、大瀬戸斎場廃止ありきの対応をしたことが、問題ではなかったでしょうか。
市長は、この議会終了後に速やかに住民説明会を開き強行はしないと答弁しましたが、そうであるならば大瀬戸斎場廃止につながる予算は取り下げるべきと考えます。
よって、この一般会計補正予算に反対します。
賛成討論はなく、採決の結果は、反対が私を含め2人、その他の委員は、賛成で可決しました。
このあと、付帯決議がされ、24日に開かれる本会議に委員会報告、討論・採決されます。
24日は午前10時からです。
傍聴に足をはこんで市議会の状況を見て下さい。
コメントの投稿