12月9日。
今議会に、大瀬戸斎場を廃止する議案が提案され厚生常任委員会に付託されました。
本日、6日に開かれた委員会に引き続き、質疑が行われ討論採決されました。
私の反対討論(要旨)を紹介します。
斎場・火葬場を特に重要な公の施設として、その廃止には議会において出席議員の3分2以上の者の同意を得なければならないという特別多数議決を求めている自治体はいくつもあります。
西海市においては、斎場をその対象としていませんが、市民生活にとって重要な施設を廃止するにあたっては慎重な対応と市民からの同意を得ることが前提であることに変わりはありません。

大瀬戸斎場の存続を求める声は、平成22年度から25年度において、大瀬戸区長会から毎年要望され続けていました。
また、本年6月には「大瀬戸斎場の存続を求める会」から3692筆の署名が提出されました。
また、平成25年6月20日の予算決算常任委員会における平成25年度一般会計補正予算に係る付帯決議の中で示された軽微な補修と少額なコストで来年度以降も一定期間使用できる可能性があるとの指摘など、これらに本当に真摯に向き合ってこられたでしょうか。
さらに、本委員会でも平成26年3月末をもって廃止する提案に対して、1年延期を求める修正案が出されるなど、一定の存続が切実に求められているものです。

この委員会での私の質疑で明らかになりましたように、大瀬戸斎場の炉の二つについて改修する場合の約500万円、西海斎場と同じサイズの炉にする場合の1基800万円の費用は、統合することで必要とされている西海斎場の待合室の改修費用500万円、混雑解消のため駐車場の拡幅に新たに費用が必要となること。
また、大瀬戸斎場の解体にあたってのダイオキシン調査業務委託費用200万円、解体に3000万円の費用を要するなどを勘案すれば、決して大瀬戸斎場を存続させるための費用を捻出できないものではありません。
5つの町が合併した広い地域を持つ西海市に、大瀬戸町民のみならず、市民生活に必要不可欠な斎場の時間的・精神的ゆとりのある運営と利便性を重視するのであれば、大瀬戸斎場1基・西海斎場2基の運営によって2か所の存続も可能であると判断し、大瀬戸斎場を廃止するという本案に反対します。
反対は私1人、廃止に賛成をし、その時期を1年延期する修正案に賛成4人という委員会の採決結果になりました。12月17日予定の本会議に委員会報告され、討論・採決となります。