10月29日。
今日の臨時議会に提案された議案は、西海市工業団地(仮称)用地造成工事(整地)の工事請負契約の締結でした。
契約金額3億7,396万650円です。
工事場所は西海市西彼町風早郷です。
以前、9町の広域連合でゴミ処理施設の建設場所とされた所です。
私は、反対討論に立ちました。 その内容は次のとおりです。
企業誘致を行い、雇用の場を確保して若者の定住を図るために、工業団地用地を確保しようとする政策は理解します。
しかしながら、本案件については、6月議会における総務文教委員会の審査の過程で指摘され議会に報告された点について、十分な対応がなされておらず、特に企業誘致に欠かせない水の確保のための工業用水ボーリング調査が実施されていません。
どのような水質の水が、どれだけ確保出来るのか確認出来ていません。

また、平成25年8月から平成26年3月まで予定されている環境調査が終了報告されていません。
30㏊以下であるから法的な義務はないとして、造成工事にとりかかると判断するのは、希少動植物保護地域に指定されている自治体である西海市として、いかがなものでしょうか。
発見された時には、出来るだけ大事にすればよい、移せばよいとは、あまりにも簡単に考えているのではないでしょうか。
約3億7千万円を超える多額の予算を要する工事であるにも関わらず、また、総務文教委員会で重要なプロジェクトの成功に向けて全市的な取り組みを進める中で、十分な協議研究を行うよう求められておりながら、今回も不十分なままであると言わざるを得ません。
市民のみなさんから預かっているお金・予算を執行するにあたって、これで良いのか疑問を持たざるを得ません。
工業用水ボーリング調査及び環境調査の結果をもって、契約を締結すべきと申し上げて反対といたします。
賛成討論はありませんでしたが、採決の結果、賛成18人反対1人で原案可決しました。