7月20日。
台風6号から船を守るために、港には多くの漁船が避難していました。
漁業者にとって、船は何より大事なものであることは言うまでもありません。
東日本大震災によって、全国の漁船の1割が失われたといいます。
政府の復興会議が発表した提言の中には、「水産特区構想」が盛り込まれています。
この構想は、漁場を企業に与えることを可能にします。

全漁連では、6日に異議を唱える緊急全国集会を開き、「水産特区構想によって浜の秩序を崩壊させないために~漁業者が一体となった復興を図るための決議」を採択しました。
今朝、台風の被害を受けずに済ん船が次々に、港を出ていきます。
この光景を見ながら、
船も漁具も失った漁業者を苦しめる「水産特区」では、浜にも漁業者にも笑顔は戻らないと改めて思います。