5月23日。

政府交渉報告⑤
経済産業省に、使用済み核燃料を再処理してつくるMOX燃料を軽水炉で燃やすプルサーマル計画の実施中止を要請しました。
フランスからのMOX燃料が国内に到着する中で、事故やデーターねつ造などで、原発の停止が相次いでいる中、住民の生命とくらしを無視した「実験」とも言えるプルサーマルの計画の中止を強く求めました。
経済産業省側は、核燃料サイクルは確立していないと認識しながらも推進していく立場を明らかにし、プルサーマルは現在の原発よりもコストが高くなると回答した上で、電力料金への転嫁は電力会社の判断としました。
長崎県松浦市は「防災対策を重点的に充実すべき地域」に位置していることから、松浦市議会が平成18年6月に、「プルサーマルを含む原子力発電所の安全性確保に関する情報を提供する」、などの5項目を申し入れました。
にもかかわらず、これを無視してMOX燃料の輸送が行われています。
国に九州電力株式会社に対して、地域住民の不安解消のため誠意ある対応を強く要望した、2009年3月25日の「市議会の決議」について、問いただしました。すると、国は「全く認識していない」という事態も明らかになりました。
こんな中で、今日(23日)にも佐賀県にMOX燃料が運び込まれようとしています。